分子力場は、巨大分子の構造を求めたり自由度の高い分子の配座解析をする場合には唯一現実的なアプローチといえます。特にMMFF94力場は配座解析をする時には威力を発揮し、「軽い」計算を実現する計算エンジンといえます。(Student Editionでの適用モデルサイズは1000原子以下となっています。新バージョンV4では制限がなくなりました。) MMFF94は有機分子や生体高分子の構造や配座を再現するようにパラメータ化されています。
半経験的分子軌道計算は量子化学的手法の中では最もシンプルな手法で、構造最適化や遷移状態の構造を求めるのに使用できます。Student Editionに実装されているパラメータPM3は遷移金属元素などが拡張されており、そのような原子種を含む、無機、または有機金属錯体などのモデルにも適用できます。Student Editionでは75原子以下の系に適用が可能です。
Hartree-Fock分子軌道計算は、分子の構造、エネルギーその他各種プロパティの計算に活用でき特に有機分子の計算に有効です。Student Editionでは30原子までのモデルに適用できます。p,d軌道の追加が可能な 3-21Gと6-31G*と6-311G** の3つの基底関数を実装しています。
電子相関の効果を考慮したMP2(Second-order Møller-Plesset perturbation)法が導入されました。HF法による平均場近似からのズレを2次の摂動として取り扱うことで電子相関を導入するポストHFの計算法で、Student Editionでは20原子まで対応可能です。
Student Editionに実装されているのは一般的なB3LYP法で、適用モデルサイズは30原子までとなっています。