Spartan
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Acknowledgements
Scope of this Guide
Table of Contents
SECTION I
  Chapter 1
SECTION II
  Chapter 2
  Chapter 3
  Chapter 4
  Chapter 5
  Chapter 6
  Chapter 7
SECTION III
  Chapter 8
  Chapter 9
  Chapter 10
  Chapter 11
  Chapter 12
  Chapter 13
  Chapter 14
  Chapter 15
  Chapter 16
  Chapter 17
APPENDIX A
APPENDIX B
APPENDIX C
APPENDIX D
APPENDIX E
Index
Chapter 1 - Macintosh版Spartan'02
 (Spartan'02 for Macintosh)
 
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Hartree-Fock分子軌道モデルは依然として量子化学的手法の柱であり、特に平衡状態や遷移状態での構造測定、熱化学的な比較、振動数の計算、および配座解析に対して重要です。Hartree-Fockモデルは50~100個の原子からなる分子にルーチン的に使用できます。

しかしながらHartree-Fockモデルは、結合の切断や形成が必要とする系の熱化学的な比較に対しては不適当であり、遷移金属を取り込んでいる分子構造に対しては正しい計算結果を与えません。それらに対しては相関モデルと呼ばれる計算方法が必要になります。Spartan'02では相関モデルのいくつか(密度汎関数モデル、Møller-Plessetモデル、coupled clusterモデル)を利用することができます。*
密度汎関数モデルはHartree-Fockモデルと同様に幅広く利用できます。また一方で、最も単純なMøllerr-Plessetモデル(MP2)は30個以下の原子から成る分子に適用が限られています。

定められた軌道にもとづいた、近似された「ローカルMP2」モデルもSpartan'02で利用できます。
ローカルMP2モデルはMP2よりは“計算コスト”が低くなりますが大きな系に適用できるため、Hartree-Fockや密度汎関数モデルよりも極めて価値が高いものです。

高次(MP3とMP4)のMøllerr-Plessetモデルとcoupled clusterモデルはともにより計算的に価値がありますが、その適用には更に大きい制限を受けます。

密度関数モデルとMP2モデルはエネルギー計算だけでなく、平衡状態や遷移状態の構造決定、振動数計算、配座解析にも使用できます。ローカルMP2モデルと高次の相関モデルはエネルギー計算のみに利用されます。

Hartree-Fockと電子相関モデルはさまざまな全電子ガウス基底で使えます。Hartree-Fockモデルはsplit-valence基底ではしばしばうまくいきますが、これに対して相関モデルは最低限polarization基底やdiffuse 関数も取り込んだ基底が必要です。擬ポテンシャルはHartree-Fockと相関モデルで重元素を含む分子を計算するために利用することできます。*



   
* エッセンシャルエディションでは利用できません。