Main Page
Acknowledgements
Scope of this Guide
What's New in Spartan'04
Table of Contents
Section I
  Chapter 1
Section II
  Chapter 2
  Chapter 3
  Chapter 4
  Chapter 5
  Chapter 6
  Chapter 7
Section III
  Chapter 8
  Chapter 9
  Chapter 10
  Chapter 11
  Chapter 12
  Chapter 13
  Chapter 14
  Chapter 15
  Chapter 16
  Chapter 17
Appendix:
A B C D E F G H I

Chapter 1 - Windows版Spartan'04(Spartan'04 for Windows)
Page 1 | 2 | 3 | 4 | 5

しかしながらHartree-Fockモデルは,結合の切断や形成を必要とする系の熱化学的な比較に対しては不適当であり,遷移金属を取り込んでいる分子構造に対しては正しい計算結果を与えません.それらに対しては相関モデルと呼ばれる計算方法が必要になります.Spartan'04では相関モデルのいくつか(密度汎関数モデル,Moller-Plessetモデル,coupled clusterモデル)を利用することができます*.密度汎関数モデルはHartree-Fockモデルと同様に幅広く利用できます.また一方で,最も単純なMollerr-Plessetモデル(MP2)は30個以下の原子から成る分子に適用が限られています.定められた軌道に基づく,近似された「ローカルMP2」モデルもSpartan'04で利用できます.ローカルMP2モデルはMP2よりは"計算コスト"が低くなり,大きな系に適用できるため,Hartree-Fockや密度汎関数モデルよりも極めて価値が高いものです.高次(MP3とMP4)のMollerr-Plessetモデルとcoupled clusterモデルはともにより計算的に価値がありますが,その適用には更に大きい制限を受けます.密度関数モデルとMP2モデルはエネルギー計算だけでなく,平衡状態や遷移状態の構造決定にも使用できます.ローカルMP2モデルと高次の相関モデルはエネルギー計算のみに利用されます.

Hartree-Fockと電子相関モデルはさまざまな全電子ガウス基底関数系で使えます.Hartree-Fockモデルはminimal基底関数系とsplit-valence基底関数系ではしばしばうまくいきますが,これに対して相関モデルは最低限polarization基底関数系やdiffuse 関数も取り込んだいくつかの条件がある基底関数系が必要です.擬ポテンシャルはHartree-Fockと相関モデルで重元素を含む分子を計算するために利用することできます*

G3およびG3(MP2)エネルギー計算もSpartan'04で利用できます.*現在ではそれらは比較的小さい系にしか適用できませんが,異なるモデルの組み合わせからなる"手順"は実験と良く一致した反応エネルギーを得ることが示されていることから,他の計算で得た結果を判断するための"ベンチマーク"になります.

   
*
エッセンシャルエディションでは利用できません.