Main Page
Acknowledgements
Scope of this Guide
What's New in Spartan'04
Table of Contents
Section I
  Chapter 1
Section II
  Chapter 2
  Chapter 3
  Chapter 4
  Chapter 5
  Chapter 6
  Chapter 7
Section III
  Chapter 8
  Chapter 9
  Chapter 10
  Chapter 11
  Chapter 12
  Chapter 13
  Chapter 14
  Chapter 15
  Chapter 16
  Chapter 17
Appendix:
A B C D E F G H I



Chapter 5 - 有機反応
Page 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19

この章では,有機反応の遷移状態の検索と検証の仕方について概略を説明し実例を示します.また置換基や反応物の立体化学が変わると生成物の分布がどの様に変化するか調べる方法も説明します.

化学反応を取り扱う事は量子化学的モデルの応用においては全く新しい次元になります.一般に"通常"の分子には固有の原子価構造を書くことができ,これらの構造に基づいて合理的な結合長や結合角を推測することができます,遷移状態の適切な原子価構造を推測することはしばしば困難であり,まして詳細な構造パラメータを与えることはできません.この理由の大半は遷移状態の構造に関する実測データが完全に欠如しているためです.しかしながら,計算で得た遷移状態の構造は今や一般的なものになっています.Spartan'04では,計算された遷移状態の構造の広範囲にわたるライブラリーを与え,そしてライブラリーに登録されている遷移状態の構造から手元にある反応にできるだけ近いものを選択する機能を備えています.*

Spartan'04ではユーザーが指定した座標を"駆動する"手法も提供しています.コンホメーション解析(前章を参照)を除くと,このような方法の主な用途は反応を"強制的に進行させ",それによって遷移状態を見いだすことです.

本章のでは,有機反応の遷移状態を推定する手順を説明し,それから遷移状態を実際に探索して証明します.遷移状態を経由して反応を"駆動する"手順についても説明します.最後に,関連した反応の情報を集めて,速度論的な生成物の分布を割り当てる方法に取り組みます.

   
*
Spartan'04'sの反応のデーターベースにヒットしない場合は反応系と生成系の構造の幾何平均を遷移状態の初期(ゲス)構造として使用します.