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Acknowledgements
Scope of this Guide
What's New in Spartan'04
Table of Contents
Section I
  Chapter 1
Section II
  Chapter 2
  Chapter 3
  Chapter 4
  Chapter 5
  Chapter 6
  Chapter 7
Section III
  Chapter 8
  Chapter 9
  Chapter 10
  Chapter 11
  Chapter 12
  Chapter 13
  Chapter 14
  Chapter 15
  Chapter 16
  Chapter 17
Appendix:
A B C D E F G H I



Chapter 7 - 無機分子と有機金属分子
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この章では,無機分子と有機金属分子をSpartan'04のExpertモデルキットを用いて作成する方法を示します.遷移金属が含まれている場合に適した量子化学モデルも説明します.

有機分子の大多数は比較的少数の元素から構成されており通常の原子価則に従います.そのような有機分子はエントリーモデルキットを用いて簡単に構築することができます.しかし,多くの分子は他の元素を含んでいたり,通常の原子価則に適合しなかったり,配位子を含んでいたりします.これらのうちで最も重要なものは遷移金属を含んだ無機化合物と有機金属化合物です.これらの化合物はエキスパートモデルキットを用いて作成する必要があります.

遷移金属を含む無機化合物と有機金属化合物は,有機分子に適した手法とは異なる量子化学的手法が必要となるかもしれません.特にHartree-Fock法は遷移金属を含む場合には適していないことが知られています.Spartan'04のPM3半経験的モデルはほとんどの遷移金属をパラメータ化しており,密度汎関数法のように一般に良好な平衡構造を与えます.また密度汎関数法は,比較できる実測データが少ないものの,遷移金属を含む系の反応の熱化学について良好な結果を与えるとされています.

この章のチュートリアルでは,無機分子と有機金属分子の構築を説明し,それらに適した量子化学モデルの選択を説明します.